別名伯耆富士と呼ばれ、中国地方の最高峰(1,729m) にして、鳥取県のシンボルともいえる、「大山」。無視することのできないその大きな存在は、季節、天候により日々見え方を変え、私たちの生活をいつも見守るかのようにどしっと構えている。特に空気の澄んだ晴れ間に見せる大山の姿は圧巻だ。山のなかへ一歩足を踏み入れると、どんな自分も受け入れてくれているような壮大で果てしない大自然が作り出す美しさに心が解放され、いつだって心も体も前進させてくれる。
南北2.4Km、東西16Kmに広がる、最大高低差は約90m という日本最大級の「鳥取砂丘」。中国山地から流れ出た千代川と風が運ぶ砂を10 万年もの歳月の中で積み上げたといわれています。長い年月をかけてつくりあげられた砂と風による奇跡の造形美は、あるときは豪快に、またあるときは緩やかに、季節や時間を変えて様々な表情を見せてくれます。
鳥取砂丘の風景のなかで代表的な、砂一面に創り出された波状の縞模様「風紋」。別名「砂のさざ波」といわれる、風が作り出す自然の作品。砂を動かす毎秒5m~10mほどの風。固まっていないよく乾いた砂。砂の粒の大きさが揃っていること。その一定の条件が揃い、風紋は形成されるといわれています。
日本最古の縁結び物語といわれる「因幡の白うさぎ」。神話に登場する大国主と八上姫の縁を結んだのは一匹の白うさぎでした。神話の舞台となるのは鳥取砂丘の西端に位置する白兎海岸。優しさが結んだ縁により訪れた幸せは、何倍にも膨れあがり今もこの場所に漂っている。
どの市町村からも天の川が見え、流星群の時期でなくても流れ星が見えやすい鳥取県。全国星空継続観測において、星の見えやすさで全国1位に輝くなど美しい星空が自慢です。夜空が暗いこと、空気が綺麗ゆえに眺めることができる美しい星の煌めきは夜空を見上げれば星が手に届きそう。一人一人の想いを星に願いを込めて。
鳥取県西部に位置し、三方を海に囲まれた港町。日本海側の重要港湾として栄え、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏の出身地としても有名。海のように広い心で、多くの物や人を受け入れ、島根と鳥取、そして世界中の人と人をつなぐ架け橋となるところ。
鳥取県の中部に位置し、かつて山陰の商業の中心として栄えた街。土蔵群には江戸時代から明治時代に作られた建物が残り、その面影からはどこか記憶にあるような懐かしさに出会えます。1本1本の糸を重ねあい、織り上げて完成する倉吉絣を手に取りながら、縦と横の糸でふたりだけの文様を織りなすご夫婦の姿と重ねました。